事業内容 | 活性炭事業粒状活性炭の再生
新炭の生産販売だけでなく、再生まで一貫してお引き受けする充実のサポート体制
再生について
再生手順
“吸着性能が低下した粒状活性炭”は経済性、環境保護のために再生されます。
活性炭の吸着物は有機物がほとんどで、その有機物は高温で蒸発又は分解して脱着します。
その現象を応用して活性炭の再生には、新炭生産の賦活の場合とほぼ同じ条件の高温で再生されます。
再生を行うには、活性炭への吸着物質の種類、吸着負荷の程度、再生の難易度などの事前調査を行い、活性炭の性能が十分に回復する再生条件を設定することが大切です。
当社では、右図の手順に従って管理を行い、性能低下炭を区分して再生を実施しております。
気相、液相、触媒など幅広い用途で、豊富な再生経験を生かして、お客様から再生に関するご相談に速やかに対応する体制を整えています。
性能低下炭の受入基準
下記要件に該当する場合は、再生不可とし、受入は不可能と判断致します。
- 再生設備への投入が困難な形状(固化又は粉化など)であり、異物混入があるもの。
- 多量の揮発性物質を含有し、再生時に爆発の危険性があるもの。
- 刺激臭が強いもの。強い腐食性があるもの。強酸性、強アルカリ性であるもの。
- 再生時に排ガスや排水が規制値を超える恐れがあるもの。再生時の排煙に目立つ色(紫煙など)がでるもの。
- ダイオキシン類、有害ガス(毒物・劇物に指定されているガス)、
ハロゲン系有機溶剤、有害重金属(カドミウム、六価クロム、水銀、セレン、鉛、ヒ素)、
PCB及びPRTR物質などの有害物質を含有するもの、またはその恐れのある排ガス、排水を処理したもの。 - 作業者の安全・健康に問題があるもの。
- 下記の基準値を超える場合。
対象物質 | 単位 | 判定基準 | 分析方法 |
---|---|---|---|
水銀又はその化合物 | ppm | 0.05以下 | JIS K 0102 |
アルキル水銀化合物 | ppm | N.D. | JIS K 0102 |
カドミウム又はその化合物 | ppm | 3以下 | JIS K 1474 |
鉛又はその化合物 | ppm | 3以下 | JIS K 1474 |
有機燐化合物 | ppm | 10以下 | JIS K 0102 |
六価クロム化合物 | ppm | 15以下 | JIS K 0102 |
ヒ素又はその化合物 | ppm | 3以下 | JIS K 1474 |
シアン化合物 | ppm | 10以下 | JIS K 0102 |
硫黄 | % | 5以下 | 蛍光X線 |
無機塩類 | % | 1以下 | 蛍光X線 |
ヨウ素 | % | 0.02以下 | 蛍光X線 |
揮発分 | % | 10以下 | JIS M 8812準拠(300℃) |
※“日本無機薬品協会 活性炭部会 活性炭再生のガイドライン”にもとづく当社基準値