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活性炭入門 | 活性炭の用途液相用

浄水

都市上水道

日本の上水道は湖沼、河川を水源としており、藻臭や汚染物質によって通常の処理では飲用に適さないことがあります。
上水道の浄化には粉末又は粒状活性炭が用いられています。

活性炭のみでは浄化不十分の場合はオゾン処理等と組み合わせた高度浄水処理もあります。
更に粒状活性炭層に微生物を繁殖させ、その微生物が生分解性有機物を除去する処理方法もあります。

飲料水産業

清涼飲料水、ビール、酒等の原料水は無味無臭にする必要があり活性炭で処理されます。

家庭用浄水器

水道水には必ず遊離塩素が含まれており、加えて臭気とか微量のトリハロメタンが存在することがあります。

これらの除去に粒状活性炭とか繊維状活性炭のカートリッジが使用されます。
脱塩素には比表面積の大きいヤシ殻活性炭が適しています。

超純水

超純水製造過程のイオン交換樹脂の保護及び負荷を小さくするため、前処理に粒状活性炭が用いられます。

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排水処理

下水処理

下水処理場で通常の処理では、放流基準を満足しない場合があり、高次処理として活性炭が用いられます。

産業排水

工場等から出る排水についても通常の処理では、放流基準を満足しない場合があり、高次処理として活性炭が用いられます。

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脱色、精製

製糖工業

砂糖の原糖液、澱粉糖の粗製液は不純物が多く、着色しており、精製糖にするにはイオン交換樹脂の他に粉末活性炭、粒状活性炭(併用または単独)が用いられます。

アミノ酸工業、医薬精製

アミノ酸又は医薬の粗製液も不純物が多く、着色しており、上述と同様に粉末活性炭、粒状活性炭(併用または単独)が用いられます。

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醸造

酒の中の経時発色物質の除去、味の矯正のために粉末活性炭が用いられます。
醸造用の活性炭は、特に鉄分が嫌われるため、精製を厳しくしています。

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貴金属の回収

最近の金鉱石中の金の含有量は数g/Ton 程度です。

この金鉱石を粉砕し、シアン化ソーダ溶液で金を抽出し、この抽出液を活性炭と接触させ金を吸着させます。
金を吸着した活性炭は別のシアン化ソーダ溶液で金を溶出し、この濃縮された溶出液を電気分解して金を回収します。

この用途にはヤシ殻活性炭が広く用いられています。

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液相用に用いられる「クラレコール®

液相用に用いられる「クラレコール®」は次の通りです。

銘柄 形状 粒度(mesh) 用途
PW 粉末 100メッシュ以下 浄水、排水処理
PK 脱色・精製
GW 破砕状 10x32、20x42、32x60、その他 浄水、排水処理
GW-H 脱色・精製、金回収
GLC 10x32、16x42、その他(薬液再生可能) 脱色・精製、医薬精製、醸造
T-S 破砕状 10x32、20x42、32x60、その他 浄水器(抗菌材)